透明な写真。







 しばらく歩き続け、目的地にたどり着く。

 ガラガラっとドアを開け、図書室の最も茜が好んでいる場所に行く。


 そこは、写真集のたくさんある本棚だった。


 古いものから、新しいものまで‥写真集は、たくさん集まっている。


 
 その中から、適当に一冊抜き取り、そばにあった椅子に腰掛け、パラパラっとページをめくる。


 
 しばらくその単調な動きを繰り返していたが、ふと手が一枚の写真でとまる。


 目が離れなかった。


 おそらくその写真に映されているものは、ほかの写真家も何枚も撮ってあるし、何冊も写真集が出されているものだ。

 もちろん茜もそれをモデルに今まで何度だって写真を撮ってきていたし、何枚もそのモデルの写真を見たことがある。


 





 



 ──────空。


 真っ青な空だった。


 構図もまともに気まってなく、これがプロの写真家のとった写真なのか?と疑うほどにめちゃくちゃな撮り方だった。