透明な写真。






 家に帰り、茜はナナに水をあげると、シャワーを浴びて自室にこもった。


 今日の写真を見るためだ。


 ゆっくり写真を見つめ、その後、睡魔に襲われ、茜は素直に眠った。



 *º*º*º*º*º*º*



 
 光が射した。

 茜は重くのしかかる瞼を開け、周りを見回す。

 そこは‥‥最後に自分が意識をたった場所ではなかった。



 片手には、形見のカメラ。
 
 そして、そこはいつもの公園だったのだ。



 なぜ‥なのか。
 すごく引っかかる。

 
 (私、確か部屋で寝たはず)


 しかし、茜はいつもの癖でシャッターをきり始める。

 そこはいつもの公園だが、いつもと違った。


 そこには、右京が居たのだ。しかも1人で。

 彼は楽しげに花を眺めていた。

 その光景はまさに絵になった。
 茜は夢中でシャッターをきる。


 それから右京は、茜の方を向き、何か口をパクパクしている。


 「え?何?」


 その瞬間また茜の意識は途切れた。