教室に帰ると‥‥───右京がいた。 目が合う。 右京が微笑む。 ドキッ‥。 心臓が跳ねた。 (何この胸の痛み?) たった数秒のことだったが、茜にはそれが長い時間のように感じられた。 だから、授業にも集中できず 「高原!授業に集中しろ」と叱られた程だった。 学校帰り、茜はポーっとした気持ちのまま本屋へ寄った。