「え?誰?」
健介が空き部屋に入っての第一声がそれだった
そこには初対面の男が椅子に腰かけていた
「彼はね、今日からここで働くことになった山井龍斗(ヤマイリュウト)君だよ」
「初めまして、山井龍斗です。警察1年目の新人ですが、よろしくお願いします」
その男は丁寧に自己紹介をした彼は20代前半といったところか、若くてとてもさわやかで、そのうえかなりのイケメンだった
健介は軽く会釈をしながら自己紹介をした
「佐藤健介です。ここに来て、もう4,5年になるかな、分からないことがあったら何でも聞いて」
「はいっ、ありがとうございます」
龍斗は気持ちよく挨拶をした
「佐藤君、彼はとても優秀だったらしいんだよ。そこでね、思ったんだが、うちのナンバー1の佐藤君と山井君を組み合わせると面白いんじゃないかな?」
それは思ってもなかった提案だった
「でも、それじゃあ河井はどうなるんですか?」
健介はそれが心配だった自分を慕ってくれる河井を立派な警察管に育てようと思っていたのだ
「そこは心配いらないよ。河井君は桃倉君に頼むつもりだからね」
「それなら大丈夫ですね、分かりました!ぜひ、彼と組ませてください」
「よしきたぁ!」
「よろしくお願いしみゃ....す」
龍斗は最後の最後で噛んでしまい、部屋中に笑い声が響いた