妹❤探偵


東京目黒区にある中学校の図書室。そこに健介の妹、佐藤莓(サトウイチゴ)がいた。



「うわ~、誰か5巻読んでる~...仕方ない、違う本にすっか。」



苺が読みかけの本の続きが無くてショックを受けてた時、廊下から引きずるような足音が聞こえてきた。



「うっそ、ヤバッ、もうバレタ、はっやいな~」



そう言って苺は返却カウンターの中に入り、身を隠した。



「誰か佐藤見なかったかー?」



図書室中に響く大声でそう言ったのは国語担当の藤川(フジカワ)先生だった。藤川先生の呼び掛けには誰も答えず、寂しくなった藤川先生は図書室を後にした。



その姿を確認した苺はすぐに飛び出した。



「いや~みんなありが「佐藤!!そこかぁ~!!」キャァーー見つかったぁーー」



苺は窓から校庭へと逃げた。



「あっ、ちょっ、佐藤、窓から出るんじゃない!!」



藤川先生はあわてて廊下へと飛び出した。



図書室の隅にいた、苺の友達3人が2人の姿を見ながら話していた。



「まったく苺ってば、もーちょっと遅く出て来たら良かったのに...」


「そーゆーことは頭が回らないんだよね~莓って。」


「でもさ、あの苺のおにーちゃんが警察官って、意外じゃない?」


「だよね、しかも、ちょーエリートなんだって?」


「え?そーなの?うちそれ知らな~い」


「東大の法学部卒業で、弁護士なるかと思ったら警察官なったんだって」


「へー。国語の宿題毎回忘れて怒られてる莓とは違うなぁ~」


3人の笑い声が図書室中に響きわたった