「鍵持ってきたど~」
「おまちどーさんっ!!」
美恵と友香は、鍵を持って体育館の前の日陰で休んでるみんなの所へ走って来た
「も~遅いよ~」
「溶けちゃうじゃん!」
暑い中外で待っていた部員達は、次々と文句を言った
「はいはい、ごめんね~。今開けるよ~ん」
ガチャッ....
「開いたぁ~~~~!!」
「長い道のりを経て私たちはとうとう「はいはい、入るよぉ~~」...ム~」
美恵の言葉をさえぎり、扉が開いたとたん部員たちは体育館に流れ込んだ
「コーチー!ランニング終わりました~」
そこにはコーチの姿は見当たらなかった
「あれ?コーチ居なくない?」
「コーチ失踪?」
「アハハハハハッ」
「...イヤァッ!!!」
夏美の叫び声が、体育館中に響いた
「どーした夏美?虫?」
「あれ、何だろ?」
夏美は首を振りながら震えた声でステージの上を指差した
「え.....うっそ..」
友香の声に続き、部員全員が夏美の指差す方を見た
「私.....先生呼んでくる」
美恵が危ない足取りで、また職員室へと向かった
夏美が指差す方向にあったのは、舞台袖から覗かせてる青白くなったコーチの腕だったのだ


