ある晴れた日のことだった




坂原美恵(サカハラミエ)を含む女子バスケット部員は炎天下のもと、校庭の周りでランニングしていた。



「お~。暑いのにお疲れさん!」



そう声をかけてきたのは、テニス部顧問の岡澤(オカザワ)先生だった。



「ホントですよ~。こんなクソ暑いのに外走らせるなんてどーかしてますよ」



「お、何だ?コーチの命令か?」



「ん~まーそんな感じです」



「坂原さんがちゃんとしてなかったので走らされたんですよ~」



松平友香(マツダイラユカ)が悪戯っぽい笑顔でそう言った。



「ちょっと!友香!」



「へへっ」



「なんだ!坂原のせいだったのか!」



「あ~も~ほらっ!みんな行こっ!んじゃ先生さよなら~」



部員に笑われながら美恵達バスケット部員は走っていった