最初に教頭先生が壇上に上がり、挨拶をした

「校長先生・・・・・ 理事長・・・・・」

と、いろんな人がマイクの前に立って話す

手元のパンフレットには、後生徒会長の話だけ・・・

これが終わったら帰れる・・・

そう思って、うとうとしていた

「生徒会長お願いします」

生徒会は6人壇上に上がった

先生がマイクを渡すといきなり大きな声で爆弾発言

「俺がこの学園の生徒会長・藤井 蒼李様だ!!! 皆の者、俺を敬え!!」
そう言って、マイクを上へ掲げる

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
絶句・・・

意味が解らない

まさか、あの中学一年で今まで私のあこがれの人がこんな人物だったなんて

そんなことより、こんな生徒会長ってありなの?

よく、生徒が荒れないものだと違う意味で感心した

やっぱり、みんな呆れているか、固まって言葉も出ないか

このどちらかだな、と思いながら横に座っている杏ちゃんの表情をのぞき見た

やっぱり、鳩に豆鉄砲のような顔をしてる

しかし、数十秒後



「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」


たくさんの女生徒からのうるさい黄色い叫びが体育館中に響く


先生たちも、解っていたようで耳をふさぐなり、耳栓などの対策をしていた
解らなかったのは、入学生たちだけど・・・男子生徒以外は先輩たちと同じ行動をしていた

「さあ、新入学生。このスクールライフを思う存分楽しむがいい」

「そのほかの人たちも、新入学生たちに負けないように」

「以上!!」


「副会長お願いします。」

そういうと、生徒会長からマイクを取り上げプリントに目をやる

「こんにちは、副会長の小鳥遊 朱音です」

あの人!!!

朝、ナンパ的な行為をした人だ!!

「それでは、これから生徒会役委員を発表したいと思います。」

「今年は、人気投票で6人はこのままでした。そして1年からは・・・・」





「木下 咲夜さん」