選手宣誓は、兵助先輩が行った

兵助先輩を見つめる視線はとても熱かった

選手宣誓が終わり、始めに玉ころがしが行われた

委員会が多いため、選抜で、しかも、時間短縮のため玉ころがしが終わったらすぐ二人三脚という工程を組んだ

生徒会からは、玉ころがしには会長と秋兎先輩

二人三脚では朱音先輩と五月先輩だ出場することになった

何でこんなペアになったかというと・・・


くじでした・・・・



何でかは、不明だけど・・・

「では、位置について・・・」

すべての司会進行は生徒会だが、細かいことは全部教師に任せた

たとえは、フラッグや、開始のピストルなど

去年より、仕事が大変になったのに先生は一切手助けをしてくれなかったのでその仕返しらしい

しかも、去年は2日間だったのに対し、今年は4日間と、倍の期間となった

いかにも、会長の裏を感じた気がした

「よーい  パン!!」

そして、ピストルが鳴り委員会のメンバーは大きなボールをころがし走る

会長と秋兎先輩は相性はあまりよくないと思っていた

しかも、生徒会のメンバーは絶対に1位は無理だと予想した私

しかし、予想は外れ、現在独占トップ

校庭をもう半周している

皆は、まだ4分の1しか走っていないのに・・・

「会長、秋兎先輩、がんばれー」

私は、生徒会のいる場所の近くに来ると大きな声で応援した

「会長、あんたのお姫様が応援しているぞ?単独1位しかないよな?」

「そうに決まってるだろう!!」

「ったく、本当に・・・」

「一位は、生徒会!!」

放送で、1位という声が聞こえた

咲夜やそのほかのメンバーや、会長、文次郎先輩のファンクラブの人は大きな声で黄色い声を発する

ピストルの声よりもうるさい・・・

そう思いながら、次に行われる二人三脚が集まっている方向を見てみると、朱音先輩が私に手を振ってくれている

私も、そのまま返す

「ったく、疲れた・・・会長とはもう走りたくない」

そう言って帰ってきた秋兎先輩

そのまま、腰を下ろしねっころがる

「秋兎先輩、スポーツドリンクです」

私は、皆のために前もって買っておいたスポーツドリンクのペットボトル

それを渡すとき、いきなり上の方に持っていかれた

上には、秋兎先輩と一緒に走った会長がペットボトルを飲み干していた

「秋兎先輩の分!!」

「良いじゃねえか、まだあるんだし」

「はあ・・・秋兎先輩。どうぞ」

「ああ、ありがとう」

やっと渡すことができた

まあ、この飲み物の会社は藤原飲料だから秋兎先輩にとって自社製品の飲み物だ

「位置について・・・よーい」

次の、種目が始まりを告げようとしていた

次は、朱音先輩と五月先輩の二人三脚だ

何気、二人は仲がいい

このまま、生徒会が1位独走をしてくれたらいいのに

そう思っていたが、予想は大外れ

伊作先輩の不運体質が招いた事故が起きた

自分の靴ひもを思い切り踏みつけて倒転




「やっぱりな・・・」

まあ、会長はこの事を予測していた