霞が丘高校には7つの専門分野になっている

「天文学科」・「植物・生物学科」・「イラスト・漫画科」・「看護学科」・「音楽学科」・「栄養学科」・「教育学科」

もちろん、憧れの先輩が在学している「イラスト・漫画科」に入学した私



入学式は10時~11時まで

校門先で渡されたパンフレットには、生徒会役員を1年生から1人選ぶそうだ

今年入学したのは全部の学科合わせて350人

350人中私が生徒会役員になるのはまずあり得ない

350人中1人の確率で当たるとか、どんだけ運が良いのか

そんなのに運を使うなら、テストのヤマにあてるし♪

私は、少し大きな花壇の前を横切って通っていると後ろから声をかけられた

「「おはよ~」」
振り向くと、中学校時代から友達の二人がいた

月島陽菜ちゃん

毎回お菓子を作ってきてくれる天然な女の子

成績は普通だけど、剣道は上手なんだよ

髪は一つに束ねてあって、オレンジも眼鏡をかけている


東城花凜ちゃん

成績優秀で少しおっとりしてるんだけど、超可愛い

合唱コンクールでソロの経験があって、私と同じくらいの長さの髪で少しカールしている

「おはよ~」

挨拶をして雑談をしながら、クラスが張り出してある下駄箱に向かって歩き出した


「はあ、今年から同じクラスじゃなくなるのか・・・」

陽菜は悲しげにつぶやく

「仕方ないよ」

そう言って陽菜の肩に手を置く花凜

確かに・・・・

私は、「イラスト・漫画科」

陽菜は「栄養学科」

花凜は「看護科」

校舎は同じだが、階が違うし結構遠い

私たちの制服を見ると、生徒の人数・学科も多いため、制服がすべて異なっている

「天文学科」は青を基調とした制服

「植物・生物学科」は緑を基調とした制服

「イラスト・漫画科」は赤を基調とした制服

「看護学科」は白を基調とした制服

「音楽学科」は灰色を基調とした制服

「栄養学科」はオレンジを基調とした制服

「教養学科」は茶色を基調とした制服

しかも、学年によってまたリボン・ネクタイの色が変わっている

「咲夜も、ネクタイにしたんだ~」

「陽菜もそうじゃん」

「あたしも、ネクタイにすればよかった・・・」

この3人の中で花凜以外は、ネクタイをしていた

この学校は、ネクタイリボンどちらでも良い!!

良い校則だよね~

だけど、100人に1は男子でリボンをしている人も居るらしい・・・

「それじゃ、またね~」

そういって二人は、自分たちの下駄箱へ向かった