夏が終わる。(仮)

不思議に思いながらも、淡々と言われた仕事をこなした。


お客さんが居ない時は、節電の為にクーラーがかなり弱めか切ってある。


強めの陽射しと作業のせいで、身体は汗ばんで額から汗が流れ落ちた。


ポタリ…と汗がじゅうたんに零れ落ちて、慌ててハンカチを取り出す。


そんな様子を見ていたチーフがクスッと少しだけ微笑んで、

「お疲れ様でした。ちょっと休憩しよっ。座って待ってて」

と言ったので…

「分かりました」

と返事をして、残しておいた椅子に腰かける。


窓から見える景色は明日からは見れない。


緑一色の景色がもうすぐ色付く。


「はい、どうぞ。カフェオーレにデザートプレート。食べたいって、こないだ言ってたでしょ?デザートプレートも明日からは秋バージョンになるらしいから…」


「あ、有難う御座います!」