「平助、斎藤。
この女を屯所へ連れていけ」

「え?何やったかも
わかんねぇのに…」


「………盗みだろう。
懐から包みが出ている」

「マジかよ……。
てか、なんで斬らなかったんスか?」



「明日落ち着いたら
包み隠さず話してもらう。
今のコイツに何を言っても
逃げようとするだけだ」

「なるほど!裁きは屯所で、って
ことっスね」



「行くぞ」


「はいっ!」
「……御意」