イロハニホヘト

「あぁ〜〜〜!!」
教室に叫び声が響いた。
彼女は早乙女 イロハ高校1年の普通の女の子だ。
「ちょっとイロハ、どうしたの?」
イロハの友達の東 道子が心配そうにイロハの顔を覗きこむ。
「どっ・・・・どうしよう、道子!!今日体育のテストあるのすっかり忘れて体育服忘れた〜〜〜!!」
必死になったイロハの後ろから声が聞こえた。

「馬鹿じゃねーの」

その言葉を聞いたイロハはすぐに振り向いた。

「・・・馬鹿じゃないし、あんたに言われたくない・・・・」

イロハが言い返したのは、紅宮 梨紅 (あかみや りく)で、眼鏡をしている男子生徒だ。
なかなか人気もある、イケメンだ。
だが、イロハにはイケメンに見えなかったらしい。

「今のお前の頭じゃ無理だ、病院に行け。病院に」

キッパリと言いきった。そしてイロハはある勝負にでた。
「あ・・・・あんたなんかアタシの彼氏が来たら一発で終りなんだから!!」

「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!??」

クラス全体が驚いた。
もちろんイロハに彼氏なんていない。

「あ?お前に彼氏っていたのか・・・・?」

梨紅の少しすわった声がイロハの耳をくすぐる。
「いたの。・・・悪い?」
イロハはわざと挑発する。

「・・・ククク、じゃあさ、勝負しようぜ」

逆に仕掛けられてしまった。

「お前の彼氏を俺が別れさせる。別れさせたら俺の勝ち、俺が別れさせられなかったらお前の勝ち・・・あぁ、お前に拒否権ないから」

「・・・は?」

間抜けな声がイロハから出る。

「それじゃ、勝負スタート〜〜〜!!!」