白雪姫と王子様!?

中は天井と側面がステンドグラスで囲まれ、まるで大聖堂のようだ、とアイシャは思った。

「はわー、こんなに素晴らしいステンドグラス、初めて見ましたー」

あんぐりと口を開けて見ていたアイシャは、はっと思い、慌てて口を塞ぐ。

そこでもエーミールはどこか切ない面持ちで天井を見上げている。

「姫様?どうしたんですか?先程からおかしいですよ?」

「だ、大丈夫よ、早く中へ」

アイシャの言葉から逃げるように背を向け、コツコツとヒールを鳴らしながら、歩き始めた。

「あっ、待って下さいよう、姫様~」

その後をバタバタと追い掛ける、アイシャ。