だ…誰ッ!? こんなところ、誰にも見られたくなかったのに!! 私は目を両手で塞いで、背中を丸める。 来るな、来るな、来るな!! そう願ったところでその人が自分の思い通りに動いてくれるわけもなく。 脇の下に両腕を回され、一瞬にして足が宙に浮いた。 「バカ舞羅、こっち向けよ」 「あ…はは、雷ぃ…」 そう。 その人とは…雷牙… 今いちばん会いたくない人ランキング1位のお方です。