―――一ヶ月後、土曜日。

今日は学校が休みだった。良かった。


時は、流れる。一定に。

誰が、どんな思いをしても。

誰が、どんなに願っても。


時は、いつも一定に流れるモノ。

なんてこの世界は残酷なんだろう。


「アヤメ。」


「…………マリ。」

目の前に居るのは、やっぱりマリ。

物心ついた時にはいつも一緒にいた。


たった1人の親友だった。


「アヤメ、離れても私達親友だから!

困ったらいつでも言って!!」


「…………どうやって?」

「テレパシーで。」と言う

マリはいつも同様、馬鹿だと思う。


「マリ。」

あたしじゃない、女の人の声がした。