未来へのボール*FALL*


《ガラッ》


「「「「「…。」」」」」

あたし達が教室に入った瞬間、沈黙。

それと同時に女子からの痛い視線。


「お、おはよ。」

あたしはぎこちなく挨拶をする。


「「「「「…。」」」」」

……っ。

何で。誰か返事してよ。


「アヤメ。座ろう。」

マリが優しく、あたしに言った。


「……うん…。」

あたし達は席に座った。


「キャハハッ!マジでー!」


「そうそう!それで…あ。」

あたし達が座った直後、

ナホ達が教室に入ってきた。


あたしは、立ち上がる。


「ナホ…!あの!!」


「気安く呼ばないで。」


「……っ…。」

グサリ。あたしの中に

そのナホの言葉が刺さった。


「何?私、

あんたと話したくないんだけど。

近づかないでくれない?」


「……。」

そんなに?

そんなに酷いことを、

あたしはしたんだろうか。


辛い。