未来へのボール*FALL*


――その日の放課後。


「よーし。じゃあ終わり。

気をつけて帰れー!」


「きりーつ。さようならー。」


「「「「「さようならー。」」」」」

はぁ。やっと終わった。


「アヤメー!

日直次に回してOKだってー!

やったぁ♪ヽ(´▽`)/」

めちゃめちゃご機嫌のマリ。


「良かったねー。」

特にやることも無いし、

マリに帰ろうかと言おうとした時。


「…ねぇ?アヤメ。」

誰かに、話し掛けられた。


「ん?何?」


「ちょっとだけ…良いかな?」

その子はいつもより元気が無かった。


どうしたんだろう。

心配になった。


「うん。大丈夫。」

マリに、

先に帰ってもらうように言って

あたしはその子に付いていった。