未来へのボール*FALL*


「「「「「……。」」」」」

え、何で黙る?


あたしとマリが入ってきた時は

変わらずガヤガヤしてたのに。


「あ、アレってうちの学年1の

イケメン君じゃないっけ?」

あたしの隣で、マリが小声で言った。


学年1の…イケメンンンー?

うさんくさ…誰が決めたんだし。


《ガタッ》


「…。」

えっ。


「「「「「……。」」」」」

うわ、沈黙。


その学年1のイケメン君は、

あたし達の前の席に座って、

机に突っ伏した。


何故に…ココに座った。


と、彼が机に突っ伏した数秒後、

教室はまたガヤガヤし始めた。


「ねぇねぇ、鷹居君ってホントに

このクラスだったんだぁ!!」


「うんうん!!

クラス表に書かれてるのに来ないし

一瞬疑ったけどマジだったね!!

めっちゃラッキー♪」