――時は流れて、あたしとマリは
中学生になった。
何も変わり無く過ごしていた。
変わったのは、施設に居る子供達。
コウ君のように出ていった人、
新しく入ってきた人。
施設では、度々人が入れ替わった。
「アヤメー。この問題分かるー?」
「え?さっき先生説明してたよ。」
「あらまぁ。寝ていましたわ。
教えてくださる?」
「寝んなよ(;¬_¬)。」
あたしとマリの関係も変わらず。
友達。いや、もう親友だったかな。
やっぱり、幸せだった。
別に欲しいものとかも
特に無かったし。
でも、あの日を境に
あたしのこの世界は激変する。
勿論、悪い方向に。


