ユニフォームを着たまま、 あたしはタクシーに乗って 病院に向かった。 …大丈夫。…大丈夫。 手術なんて大袈裟なだけ。 きっとまた、 あたしに笑顔を向けてくれる。 「着きましたよ。」 タクシーの運転手のおじさんの声が、 やけに響いて聞こえた気がした。