授業が終わり、退屈しのぎに後ろを振り向いた。
「なぁ、江里也(えりや)」
俺が呼びかけると、後ろの席の江里也は視線をこっちに向けた。
「な、何? 瀬戸くん」
少し戸惑いがちに下を向いた江里也が答える。
高二だと言うのに、子どもみたいな顔したやつだ。
俺は椅子の背もたれに肘を置きながらその気の弱そうなツラを見る。
「誰かが言ってたけど、お前、アイドルの前田陽菜が好きなの?」
唐突にそう聞くと、江里也は驚いたように目をまん丸くした。
特に仲良くもないこいつと話すための、場繋ぎのネタだからどうでもいい話なんだけど。
「なぁ、江里也(えりや)」
俺が呼びかけると、後ろの席の江里也は視線をこっちに向けた。
「な、何? 瀬戸くん」
少し戸惑いがちに下を向いた江里也が答える。
高二だと言うのに、子どもみたいな顔したやつだ。
俺は椅子の背もたれに肘を置きながらその気の弱そうなツラを見る。
「誰かが言ってたけど、お前、アイドルの前田陽菜が好きなの?」
唐突にそう聞くと、江里也は驚いたように目をまん丸くした。
特に仲良くもないこいつと話すための、場繋ぎのネタだからどうでもいい話なんだけど。