さて、勢いよく来たはいいが、
保育園の入り口の門がしまっている。
もちろん、そんな大きい門ではないから余裕で上から手を入れて鍵を開けて入れるのだが。果たしてそれをしていいのだろうか。
どこか開いているところはないかと、ぐるぐる園の周りを回った。
やはりここしかない。
そして、時間は7時40分…考えている時間はない。
悩んで立っていると、
「おはようございます。」
後ろから声をかけられた。
小さな子どもを連れた、若いお母さんがにこにこしながらこちらへ来た。
「あ…おはようございます。」
驚いていると、そのお母さんは、迷うことなく門の鍵を開けて入った。

