俺の腕を、俺が踏んでいる。

というか…ふにってなんだ、ふにって。
いつの間にこんなに俺は太ったんだ。いやあああ!


…じゃなくて、待て待て。
そうだ、事故に遭って、立川さんと入れ替わって、ここは立川さんの家で…。

今、最も思い出したくないことを思い出しそうだが、
思い出すしかない!!

俺は!今日!!実習に行くんだ!!


「ん…。」
俺の姿をした立川さんが起きた。

「あれ、なんか腕に重いものが乗っかった気がするんだけど。」

「気のせい!!気のせい~で、ございます。」

俺はそそくさと洗面所に逃げた。