少しすると、立川さんは軽々と布団や枕を持ってきた。

「やっぱり男の子っていいなー。こんなに楽に布団が持てるなんて!」

男の力に感動しているようだった。
手伝おうかと思ったが、今の俺はか弱い女の子…

「ちょっと、見てないで手伝ってよ、そういうところも実習では評価されるんだから!」

なはずなのだが。

「は、はい。」

ベッドの隣に布団を敷くと、立川さんの部屋のほとんどは布団でいっぱいになった。

「歯磨きは私、もうしてきたから。洗面所は廊下出て右。新しい歯ブラシだしておいたから。歯磨き粉とかはそこらへんの使って。」

「あ、ありがとう。」