「それ、中学生のときの運動会のだろ?すげー、まだ持ってたの?俺なんか、もう捨てちゃったよ。で…。」
一気に後ろに回られ頭の周りに縛られた。…正確に言うと、頭のちょっと下。
「……見えない!なんも見えないから、立川さん!!」
「大丈夫!お風呂場まで私が連れてくってば。」
立川さんは強引に俺を引きずって連れて行く。
こわいこわいこわい。普通にこわい。つまずいて、頭打ったらどうしてくれる。顔打って台無しになったらどうしてくれる。いや、この体は立川さんのか。だから好きにしているのか、なるほど!!
妙に納得してしまった。

