そうこうしているうちに立川さん家に着いた。

「でっけーーーー!!」

レンガ作りの壁に、緑色の屋根。シルバニアファミリーの「緑の丘の大きなお家」みたいだ。ん?なんだよ、妹が小さい時にもってたんだよ。勘違いはくれぐれもしないでくれよ。俺はそんな趣味ない。

とにかく、立川さんの家はとても大きくて綺麗だった。前からお嬢様っぽい、と思ってたけど、やっぱりお金持ちだったんだなー。

「入って。」

「あ、っていうかどれくらい時間かかる?もし、泊りとかなら、俺母ちゃんに連絡するけど。」

「……。」

あ、親がいないからって、いきなり泊りとかやばいかな。

「な、何もしないけど…。」

くすくすくす…