「美桜ぉー 待ってよー!」


校門をくぐると、愛佑奈と2人で昇降口に向かって走っていった。


8時に掲示板が出される予定で、昇降口前はクラス発表を待ちわびた生徒で、すでに溢れ返っていた。


みんなより一足遅れたけど、あたしも愛佑奈もその後に続いた。


えっと……あたしのクラスは……。


人だかりの中で、あたしは背伸びをしながら自分の名前を探す。


視力はいい方。


「あっ……」


あたしは自分の名前を見つけたと同時に…