ううん、いいんだ


キミがここにいる



今まで隣にいなかったキミが


いまはいるんだ





「ずっと、俺だけを頼ること」


「…忘れてないよ」


「それは良かった」



ぐしゃぐしゃっと髪を撫でられる


空は高くて、透き通っていた




ねえ

これからはずっと一緒でしょ





私はもうキミのこの手を離さないよ


薄まった傷痕が沢山残るこの手を





私はもう絶対に離したりしない



ずっと、ずっと握ってる







今度は、私に頼って欲しい


私がこの手を傷つけない

私の所為でキミを苦しめない



誓うよ






「ここにいるよ」


「うん」