「2組の篠倉君、またやったらしいね」


「そろそろ本当にヤバイんじゃない?」


「だって、やられた方にも非はあるでしょ」





女子の噂話って怖い

本当かどうかわからないことだってある




そんな…

キミがそんなの


するわけないでしょ?




あんなに優しいキミが

友達を傷つけるなんて




「そんなの…ないよ」


そう呟いたって、反応をくれる友達はいない



「でもだって、篠倉君が板橋に鋏を向けたのだって――」






「結花ちゃんを守る為、でしょ?」












…――え?

私を…守る為?



ガタン、と椅子を鳴らす

慌てて隣の教室へ行く




するとそこには、