「夏実さん、今日も泳がないんすか?」
痺れを切らしたような顔の鈴木くん。
「今日もって言うけど、泳いでないの昨日と今日だけだよ。」
「じゃあ、明日から泳げるって確信してるんすか?」
「そういうわけでもないけど…」
「そんなことしてたら、あっさり筋肉落ちてタイム出せなくなりますよ。」
水着一枚の後輩仁王立ちして怒られる先輩ってどうなんだろう、とか思いつつも素直になれずにいた。
中間テストが終わって以来、部活で泳いではいたものの、ここ2日何となく気分がもやもやして泳ぐ気になれない。
生理だと言えば泳がずに体操服でプールサイドにいても怒られないけれど、生理でないわたしは完全にズル休みだった。
鈴木くんは、何故かそれを分かっている。
