とある看護学生のはなし。





中間テスト初日が終わった帰り、瑞月ちゃんと久々に帰ろうとしているときだった。




テスト中は部活も無いし、早く帰ろうとしていると愛しい姿が目に映る。




待ち合わせ場所だったウォータークーラ-の横に、金田くんがいた。





「結局、金田とはどうなったの?」




助言以来わたしに何も聞かずにいてくれた瑞月ちゃんが不安そうに聞いてくる。




「誘えなかった。うん。誘えなかったよ。」




あの日目が合った金田くんの表情が忘れられない。




びっくりしたような顔をしていた。




「あれ、藍ちゃんじゃない?」




ウォータークーラーの横で佇む金田くんに話しかけている学年1美人の吹奏楽部の藍ちゃん。




嫌な予感しかしない。