とある看護学生のはなし。





「何なんだよ。」




不服そうな金田くんだったけど、わたしにはそんなこと、関係なかった。




「金田くん、わたし、金田くんのこと好きだよ。」




人生初の告白は、思っていたよりもあっさりとしていた。




緊張することもなく、真っ直ぐ金田くんの目を見て言えた。




「は…?」




金田くんは口を開けていつもは小さな目を丸くしている。




「わたしと付き…」




「付き合ってくれ!」




わたしの言葉は遮られ、すごい勢いで立ち上がった金田くんが言い切った。




「はい!」




こうして初めての彼氏が出来た。