「お前も来いよ」



その言葉を聞くと
寂しそうな顔が
驚いたような
あっけにとられたような顔をした




「親分に頼んでやっから、な!?」



すると今度は夏海は
心配そうな顔をした




「いいの……?」



ちょっとうつむきながら
夏海は尋ねた





「仕事場に毎日来てるお前だから大丈夫だよ」



夏海の頭を
ポンポンと軽く叩きながら
そう告げると
夏海の顔は一気に明るくなった





「うん!
ありがとう亮ちゃん!!」




夏海はそう叫ぶと
ガバッと亮に抱き付いた