振り返ると
そこには黒髪が綺麗な
同い年くらいの
女が立っていた








「こんにちは」





にっこりほほ笑むと
女は亮へと歩み寄った













その時亮は気付いた










『足悪いのか…』








女は左足を引きずっていた









亮は足から視線をズラした









「昔事故に遭っちゃったんです」






女は亮の視線に気付いていたらしく



しかし全く気にしていないように

あっけらかんと言った





亮はそんな彼女に
どう返答すればいいのか分からず
思わず黙ってしまった