「あ~あ…
見せつけてくれちゃって~
いっつもツンツンしてる亮が
夏海ちゃんの前だけじゃぁ
笑顔見せるんだもんなぁ~
このツンデレ野郎が!」



からかうように
龍斗が肘で亮を小突いた




「うっせぇよ!」



真っ赤になりながら
亮は吠えたが
亮の顔には笑顔が確かに見られた






















毎日がこんな感じで
不服は全くないといっていいほどで
すごく充実していた








こんな幸せな毎日なのに










どうして
過去のコトを
気にする必要があるだろうか
















何か大切なコトを
忘れている気がしてならなかった