増田家
増田の部屋

増田は未だに混乱していた

ベッドに横になり
あの時の翠と輪廻と三人で行った雪山での写真を眺め続けていた

増田「俺は……もう…」

増田(もう誰かを好きになったらいけないのに……
なんなんだよ……)

増田は歯を食い縛り
目に腕をやり
涙を隠した

増田「翠ぃ……」


次の日

学校
教室

敢「………なぁ増田……聞いていいか?」

増田の隣の席に座り、聞く
増田「……あぁ……」

敢「お前なんでそんなに窶(やつ)れてるんだ?
桜と何かあったのか?」

増田「……お前…には関係ないだろ……」

敢「そんな冷たい事言うなよ〜」

増田「別に何にもない
俺はただ考え事してたんだ」

ガラリ

とそこにナベさんが来た


敢「………悩みの原因はアレか」

と敢が前を指差す

増田はゆっくりと前を向き

静かに驚いた

増田(桜!!!?)

そこには桜がいた

刹那「アイツ昨日の……勇太と一緒にいた………ゴミ!!!」

刹那は静かに怒りを込めて呟いた

桜「青島 桜です
今日からよろしくお願いします」

周りの反応は「カワイイ」とか「綺麗」とか
なかなかウケはいい

増田「な、なんで桜がいるんだよ!!!」

ナベさん「お、増田知り合いか?」

敢「増田の幼なじみなんだよ」

増田「バッ…敢!!!
余計な事は言わなくていい!!」

その間にナベさんが「お〜なんだエロゲか?
エロゲ的な展開なのかコレ」とか
言っていたがツッコミづらいのでスルーした