屋上を見渡すと、

ランが手すりに手を置いて
空を見上げている




「ねぇ!!」



そんなランに声をかける。




ランは驚いたようですぐに
振り返り



私達の顔を見た途端、
怯えたような表情になった




「なっ、なによあんたたち!
また私をいじめる気!?」


そういえば、前にもちょっとした
嫌がらせをしたことがあった。



ランは生徒会の皆様に庇われて
成功はしなかったけど




「生徒会の皆様がいないのに
よくそんな口がきけるね!


それにこれはいじめじゃない!
…制裁よ!」



「は!?制裁!?なんでそんなもの
私が受けないといけないの!?

それに皆が居なくったって私は
強いし!」


私達を睨みながら言い返してくるランは

意外と弱虫ではないらしい。




「そんなことを言ってられるのも
今のうちよ!」




そう言って、ランに殴りかかろうと
するメンバーのひとり。




…ガチャ




急に扉が開いたので殴りかかろうと
する手が止まるメンバー。




全員の視線が屋上のキレイな扉に
向う。



…生徒会の皆様…?
一瞬、脳裏に浮かぶイヤな想像。



皆様にこんな場面見られたら
終わりだ…!


私達は顔を青くした。