ー???sideー





「本当ッ!ランってムカつくよね!」



私と一緒に歩いていたメンバーで
ランの悪口を言う。


ちなみに授業はサボり。
サボってるのはなんとなく面倒だから。



ランっていうのは最近きた転入生
のこと。


転入初日から会長様たちに気に入られて
いつも一緒にいる。



…気に食わない

私達のほうがずっと会長様たちを
好きだったのに、

そして支えてきた。



けど、私達は生徒会の皆さんやランから
見れば悪者で…



「あっ、」


そんなことを考えていると
誰かが声をあげた。



その目線の先を見てみると、

いま考えていた張本人のランが
屋上に向かって走っていったのが
見えた



いつもは生徒会の皆様と一緒に
いるのに今日はひとりだった。




すると、メンバーの誰かが
口を開いた



「ねぇ?ランに制裁を加えない?」

可愛い顔でニヤリと笑っている。




たぶんそれは、全員が考えていた
ことだろう


誰も反対の声をあげなかった



私達はランのいる屋上に向った






屋上につくと、いつもは鍵がかかって
いる屋上の扉が開いた。