「え~、どうしよっかな~☆」
悩むふりをしてみよう。
「普通に話さないと、秘密もバラすし
殴るからな」
結構、まじなトーンできたんだけど。
え、殴られるの嫌だ。痛い。
「…ごめん。おれが悪かった。
だから殴らないで下さい。」
顔のまえで両手を合わせて、
頭を下げてみる
「…これがお前の素?」
達也の顔を見ると、なんか驚いた顔を
していた。
なんで?
「ん~?なんで?」
「いや、もっと性格悪そうな奴かと
思ってた。…もしかしてそれも演技?」
なんとも疑わしそうに見てくる達也。
本日、二回目の目つきだ。
「なんで演技なんかするんだよ?
これがおれの素です~。…そんな
疑わしそうな目で見ないでお願い。」
いちおう、納得はしてくれた様だな。
「で、なんで演技なんかしてたんだよ?」
「あぁ~、それは…ッて!早く行かないと
遅刻じゃない!?
ごめん、達也!職員室まで送って
くれる?」
いま、思ったけど
通常バージョンでもだいぶチャラい口調
じゃない?
…染まってきてる。
まぁ、いいか
「じゃあ行くか。…椿?」
「咲哉でいいよ」
「オケ。じゃ、行くか」
