ー咲哉sideー
…これからどうするか。
学校へ行くまでまだ少し時間が
余っている。
テキトーに座れるところを探したら
案外近くにあり、噴水の前にある
ベンチに座りかんがえていた。
あ、いちおうご飯食べないと~
…ガサゴソ
カバンは持ってきたものの、中身は
ほとんど空だった。
が、何故か入っていたシリアルを
手に持ってみる。
…なぜ?
まぁ、いいか。
お腹が空いてたら戦えない。って
言うしな。
ボリボリボリボリ…
口がパサパサする。
…噴水の水って飲んでも大丈夫かな?
そう思い、噴水に近づく
「…えっ、まぢで?待てー!!!」
後ろで誰か叫んだのでビックリして
振り返る。
すると、そこには
カメラを持った青年が立っていた。
なぜか焦った顔をしている。
「…どーしたの~??♪」
「どうしたの~??じゃない!
いま、噴水の水飲もうとしてただろ!」
…見られてたのか。
「いや~、喉乾いちゃってw」
「笑い事じゃない!普通、噴水の水
なんて飲まないだろ!
ほら!これやるから
噴水の水は諦めろ。」
カメラさんが投げてきたのは
ペットボトルの水だった。
…貰っていいのかな?
「ありがと~☆
親切な君の名前は~??」
「は?俺は達也っていうんだよ。
ついでに、新聞部だ。」
おれと達也はベンチに座って
話しはじめた
なんでここに居たのか聞くと、
おれのことを撮ろうとしてつけてきて、
噴水の水を飲むのを止めようと
出てきてしまったらしい。
「…お前、俺がついてきてるの
気づいてただろ?」
…まぁ、気づいてたから噴水の水を
飲もうとして出てきて貰ったんだけどね。
「な~に言ってるの~??
気づくわけないじゃ~ん♪」
ここは誤魔化して…
「三年の新聞部の観察力をなめるなよ?
ついでに言うと、その喋り方とかも
作ってるんじゃないか?」
…さすが三年新聞部。
恐るべしですね。降さ~ん!
「あれ?バレちゃった??w
その事は秘密にしといてね~♪」
おれが本性を出すかと思ったのか、
少し驚いた顔をしている。
「俺の前では本性くらいだしても
いいんじゃねぇの?」
