意外にも冷蔵庫には材料がはいっていた。
あ、シリアル発見!
…シリアルじゃダメかな?
「シリアルとか出したら殴る。」
ソファに座っているヨリになんか
酷いこと言われた。
いや、作るとか言っといてシリアルとか
考えたおれが悪かった。
仕方なく、ご飯を炊いて味噌汁を
作る。…おかずは~豆腐と~焼き魚~
野菜炒めにサラダ~、あとデザートに
ヨーグルト。お茶~
…なんかサッパリし過ぎじゃ…?
ついでに生姜焼き、卵焼きを作って
テーブルの上に置いた。
ソファに座ってゆったりしていたヨリは
おれが作った朝食をみて驚愕している。
…なんで?
「…俺がこんなに食うように見えるか?」
「えっ、ヨリって少食だったの??
ごめんごめん♪残ったら他の人達に
あげればいいからさ~♪
ーどうぞ召し上がれ??♪」
なにか言いたそうな顔をしたが
大人しく席についた。
アッ!ランちゃんが起きる前に出てかないと!
「俺、これから用事あるから~♪
じゃあ、またね~♪」
「は!?おい!?」
「俺がヨリのためだけに作ったんだから
ちょっとくらいは食べてよね~??♪」
そう言って、398号室を後にした。
