「あの後ッ!ランを宥めるの大変
だったんだからな!!」
…あ~、忘れてた。
ランちゃんをほうって食堂行ったんだっけ?
「ゴメンね~☆テンキュ~♪」
ヨリは呆然としている。
まあ、そりゃそうだろう。
ランちゃんを抑えるのは大変だったと思うし、
おれの所為でこうなったのに
おれがこんな態度なのだから。
しばらくすると、ヨリは
残念そうな物をみる目をおれに向けて
ため息をついた。
どうやらおれのキャラが分かってきた
らしい。
…それはそれで悲しいけど。
「あ~、お礼に朝食でもどう~??♪」
「お前とご飯を食べるのがお礼?」
うん。そんな顔しないで、
意外と傷つくから。
「違うって~♪朝食作るけど
食べる~??みたいな」
なんとも疑わしそうな目で見てくるヨリ。
……もうヤメテ!
おれの心はそこまで強くないんだよ!
「…別に食べないんならいいけど~♪」
早く断れ!とっとと断れ!
まずご飯とか作るのめんどい!
あと、傷ついたから早く出て行きたい!
「…別に。作るんなら食べる。
マズイもん作ったら許さないからな」
…なんか意外な言葉が返ってきました。
「あっそお~??正直めんどうだけど
今から作るね~??☆」
少し嫌味を言いつつキッチンに向かう
「なんか苦手なものはある~??♪」
「…別にない。」
「オッケー☆」
ま、いいか。
とっとと作ってランちゃんが起きる前に
出ていけばいいんだし~
さ~て、なに作ろうかな~?
和食でいこうか~
