ー咲哉sideー


…なんだったんだ?


自分から部屋に来といて、

とっとと自分だけ出ていきやがった




まぁ、いいけどさ。謝ってくれたし。



「…ねぇ、いい加減服着ないと
顔真っ赤だよ?…双子たちが。」



「「はっ!?俺たちはべつにっ!」」


「なに言ってんのよ!」



…なんだこのコントは…


てゆーか、真っ赤って、…



「ヤダなー、俺カッコ良すぎて
照れちゃう??ハハッ」


なんて冗談混じりで返す。


いくら俺がカッコ良くても
生徒会のメンバーには敵わ
ないだろうけどね~



…え、なんか呆れられたんだけど。


ま、いいか



近くにあった白いシャツを着ける



「これでOK??♪」


「…まだ色気が隠れてないけど、
…まぁ、いいか。俺には関係無いし」


…色気…って服で隠れるのか?



あ、そろそろ夕食の時間かな?

…今日は材料もないし、食堂で
食べよう。



財布とケータイとカードを持って部屋を
出ようとしたら


「咲哉くん、どこ行くの?」


ランちゃんがめっちゃくちゃキラキラした目で
見てくる



「え~、どこって食堂だけど??」



「あっ、じゃあ私も行く!」


え、まじかよ…面倒くせぇな~


でも、チャラ男だったら断らないだろう


「俺で良かったら一緒に行くよ~♪」