おぉっと、いいところで良弥さん??
が帰ってきた。
ナイスタイミングだね!
「おい、カード取ってきたぞッて…
なんで目が赤いんだ?アヤ
…もしかして泣いた?」
さっきまでのあっけらかんとした顔が
険しくなった。
…なんだ、ちゃんと好かれてるじゃん
少し嬉しくなる
「お前が泣かしたのか?」
険しく厳しい目がおれに向かっている
え、おれ怒られる系?
「あっ、違うよ。良弥!私が
勝手に泣いただけだから!」
おぉ、少女アヤが止めてくれた。
この雰囲気で、おれは邪魔かと
思い出て行くことにした。
肝心なときには空気を読むのよおれは。
「そうそ!俺何もしてな~い!♪」
そう言って、良弥さんの持っている
カードを取り、
良弥さんとアヤの間を通り
アヤの髪をくしゃくしゃにしながら
「頑張れアヤ♪じゃ~な」
ついでに良弥さんの髪もくしゃくしゃに
した。
「ちゃんと伝えね~と、逃げられ
ちゃうかもよ?」
な~んて捨て台詞を残して部屋を出た。
あ、そーいやなん階か聞いてない。
てか、部屋の番号も聞いてない。
…いま戻るわけにはいかないな…
仕方ない。椅子に座って待ちますか
上手くいくように願いながら。
