覚悟しな生徒会諸君!!!


ー咲哉sideー



理事長は少し暗い顔で話し始め、

時折苦しそうな顔で俺の事をみていた



誰でも良かった。というのと、
17歳の男の子に、という言葉を聞いて

どうして苦しそうな顔で俺の事を
見ているのかが分かった




たぶん理事長はここまで頑張って
きたんだろう


まだ若々しいはずの顔も
少しやつれている



こんなところに来るまで
助けを求めなかったのがスゴイと思う




話し終わった後に、理事長は
俺に謝ってきた




別に俺は好きできたのだから
謝らなくていいのに、




本当に悲痛な表情をして俺を見ている



その表情をみて、安心させようと
微笑んでみせた



そして、理事長の頭まで自分の手を
持っていき



頭の上に手をのせた



理事長と柳田さんは目を丸くして
俺を見ている




「よしよし、あなたは頑張った。
よく頑張った。だから、あとは



ーー俺に任せなさい。」




おれの言葉を聞いた理事長は少し涙ぐんで

ありがとう、と小さな声でいって
意識を手放した。




…そんなに疲れていたのか…


ただの遊び半分だったんだけどな~


ありがとうなんて言われたら絶対
救わないといけないじゃん




…まぁ、たまにはそれも悪くないと思い

意識を手放した理事長をみて微笑んだ。