覚悟しな生徒会諸君!!!

ー理事長sideー



今日、俺が助けを求めた転入生が
来るのは知っていた。



でも、まさかノックもせずに入ってくる
とは思わなかった




第一印象は…あまり良くはないな。




でも、顔を見たらそんな第一印象も
吹っ飛ばせるような美しい顔




話始めたらどこかテキトーなような、
チャラチャラした喋り方だった




この顔ならどこか近寄りがたさを感じる
はずが喋り方をきいたら少し安心させる
ような、





というか、少しガッカリしてしまい
近寄りがたい雰囲気を壊しているような


そんな感じだ。




会長は顔はいいが、まったく愛想がなく
俺様な感じだ。



だから、生徒は会長のことが
好きでも安易に近づいたりしない




生徒会長と逆な感じだ。



どちらも顔は素晴らしく整っているが。




人を惹きつける力を持っているのは
生徒会長 来須雷だが、



人が自然に吸い寄せられるような
力を持っているのが


転入生 椿咲哉だと感じた





でも、どこか違和感がある

わざわざこの喋り方でしゃべって
いるような…




「…君はいつもそんな話し方なの?」



単刀直入に聞いてみることにした。



「え~あぁ、だいたいはこんな感じ
ですかね~?♪」




…なんか、テキトーに流されたような
気がする。




くじけずにもう一度


「本当に?」



しつこいと目で言っているのが
わかる。


でも、気になるものは仕方がない




すると、急ににっこりと笑って




「ピンポーン!当ったりー!♪





…こんな話し方のやつがいたら
ムカつきすぎて殴りそうじゃないですか?」






途中でさっきの笑顔が消え、
ハキハキとした喋り方も消える



代わりに、やる気のない無表情と
面倒そうな喋り方に変わる






…なんか想像と違った。


会長みたいなの来るかと思った




そのことを言っても気の抜けた返事しか
返ってこない




これは、、気に入られそうだね…






さっきの明るい雰囲気から
少し気の抜けた雰囲気になっていた




こっちの方が断然いい。

その美しい容姿にもなぜか
合っている