黒髪の女性はソファの隣に直立で
立っている
「その人って秘書かなんかですか~??」
「えっ?あ、あぁ、そうだよ。
秘書の柳田だ」
いきなりの質問に驚いたみたいだ
それが俺の…もう言わなくていいよね?
「秘書の柳田です。よろしくお願い
します。」
わぁお、礼儀正しいね~柳田さんは
見事に90度でお辞儀してる
「よろしくね~♪柳田さん」
柳田さんを見ながら手をひらひら
なんか、超見られてる気がするけど
気にしない~
「で、椿咲哉君。話を始めても
いいかな?」
「あ、どうぞどうぞ~♪」
やっぱり真剣な表情の理事長さん
と、なんともテキトーな感じで返す俺。
誰かが見たらどんな状況か
わからないだろ~ね
見てるのは柳田さんしか居ないけど。
「…君はいつもそんな話し方なの?」
え、そこ聞いちゃう?
聞いちゃうの?ねぇ
てか、最初に聞くのがそれ?
「え~あぁ、だいたいはこんな感じ
ですかね~?♪」
テキトーに流しとけ
「本当に?」
おいおい、しつこいなおい。
なんとも疑わしい目で見てくる
理事長さん。
ま、さすが理事長といったところかな?
