「あ、のっ、わたしですっ。
わたしが笹野 佑夜ですっっ。」


わたしは必死に声を張り上げた。



「ああ、キミがあの…。」

そういいながら彼はわたしをまじまじとみてきた。



…?わたしのこと知ってるのかな?




「あ、そだ。これ。」


そう言いながら、彼はポケットから何かを取り出した。