私は少し戸惑う。


猶斗は確かに口角は上がっているが、目が笑ってない…



怖いんですけど…



「娑夜来いっつーのが聞こえねェ？？」


「いえ、聞こえてますっ」
「じゃあ来いよ」


「…はい…」


段々と口調が荒くなる彼にさっきよりも恐怖を感じた娑夜は彼のもとにゆっくりと近づいていく




手を伸ばせば届く距離まで近づいた時急に娑夜は手を引っ張られバランスを崩した。




「わぁっ！？」